妻が妊娠して分かったこと


最近、マタニティマークをよく見かけるようになりました。

以前から存在は知っていましたが、電車や街中で付けている人には会いませんでした。
というより、気付いてなかったんですね。

見るからにお腹が大きい妊婦さんであれば、大変なんだろうだな、と想像もできますが、
ぱっと見じゃ分からないくらいの月齢なら、普通に生活するのに何も変わらないんじゃないか、
とすら思っていたかもしれません。

そこまで興味を持っていなかったとも言えます。

マタニティマーク

妻が妊娠してから、初めて知ること、気付くこと、たくさんありました。
ホントに何も分かってなかったんだな、と反省しました。

たとえば、悪阻(ツワリ)のこと。

ツワリと聞いて思い浮かぶのは、ドラマとかで妊娠が発覚するシーン。
不意にウッてなってトイレに駆け込むアレ。
ああいうのって大抵ワンシーンしか描写がないんですよね。
その影響もあってか、一時的に気持ち悪くなるくらいなのかと思ってましたが…

妻いわく、乗り物酔いの状態が24時間ずっと続いている感じ。
一日中ほとんど起き上がれないような日もよくありました。

個人差はありますが、一般的にツワリは4〜6週目くらいから始まり、
安定期に入る16週目くらいまで2〜3ヶ月も続きます。
なかには、生まれるまでずっと続いたという人もいるそうですし、
症状がひどい場合には入院することもあります。

まだお腹の目立たない妊娠初期がツワリの一番大変な時期なんです。

それから、流産のこと。

妊娠の15%前後が流産に至るとの統計もあり、多くの女性が経験する疾患です。

22週(赤ちゃんがお母さんのお腹の外では生きていけない週数)より前に妊娠が終わることをすべて「流産」といいます。
妊娠12週未満の早い時期での流産が多く、流産全体の約80%を占めます。

引用元:日本産婦人科学会

もちろん、流産の存在は知っていましたが、なんとなく一部の人の話のような気がしていて、
妊娠すれば当然のように生まれてくるように思っていました。

15%

とても、他人事とは思えない数字です。

さらに年齢とともに流産の確率も上がり、40歳では40%にもなるそうです。

出生率流産率
平成25年度版厚生労働白書より

妻の年齢が39歳、しかも出血も続いていたので、とにかく安定期に入るまでは、
大袈裟ではなく毎日が不安で、今日も無事でよかった、と思いながら過ごす日々でした。
(もちろん、安定期に入れば安心というわけではないですが)

できるだけ安静にはしていても、どうしても出かけなければいけないこともあります。

そして、ここでもリスクが一番高いのは妊娠初期です。

お腹が大きくなってからも、リスクはあるし、物理的に大変なことは多いですが、
まだ見た目では分からない人こそ、気遣ってあげてほしいんです。

妊婦さん自身が大変なのもありますが、何よりお腹の赤ちゃんを守るため。

おかげさまで、現在妊娠7ヶ月に入り、お腹の子供も毎日元気に動きまくっています。
話しかけたら反応したり、すでにコミュニケーションもできてます。(たぶん…)

生まれてきた日を元にして占いするのは、ナンセンスなんじゃないかなとか思うようになりました。

だって、もう生きてるもん。

今はただ、元気に生まれてきてくれるのを楽しみにしています。

 

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